空気圧入工法による土壌改良、樹勢回復
●土壌環境圧の悪化
市街地における樹勢衰退の主な原因には、踏圧による土壌の緊密化があります。これは人間(あるいは車両)の利用密度に比例し、また、清掃による落ち葉や地被植物の排除による、それらを分解する土壌小動物や土壌微生物の成育環境の破壊とあいまって、土壌の緊密化、保水性、透水性の低下、通気性の低下をもたらしています。植物の根の伸長圧は約20.1kg/平方センチ程度といわれ、それ以上の固さに締まった地盤は、樹木にとって最も有効な表層土壌における細根の発育を阻害し、樹勢衰退の直接的な原因になります。
●有効土層の確保
以上の理由から土壌改良工事の必要が言われ、実際に施工も行われていますが、従来の掘削機械による土壌改良工事では、緑地地盤の再転圧が必要となったり、大木、古木の場合は根張りにより掘削が不可能であったり、根系を痛める等の問題点が多々ありました。
空気圧入工法はそのような問題点を解消し、より簡易に、低コストで有効土壌を確保します。
空気圧入工法による土壌改良、樹勢回復
●空気圧入工法の利点
景観の維持
土壌表層を掘削しないので、施行前の景観が保てます。
根系の保護
掘削機械、スコップ等を使用しないので、根系を損傷しません。
発根の促進
空気圧入後、更に、バイオ技術に基づいた植物活性剤を土壌に圧入し、無機系(あるいは有機系)の土壌改良剤を充填することにより、通気、透水性も改善して、発根の促進を従来になく促します。
施行範囲の拡大
非常に狭い場所での施行が可能な為、施行範囲が限定されません。
コストの削減
従来の工法に比べて、小規模、短時間での施工が可能になりました。
耕うんと空気圧入工法との比較
作業区分
作業目的
能率
傾斜地作業性
効果の持続
ロータリー耕転
(2輪トラクター)
表層耕転
(団粒化)
1.5~2Hr/10a
不適
雨、人為的影響により
1ヶ月程度
車軸耕転 天地返し
(団粒化)
1.5~2Hr/10a
粗土塊になり
1.5〜2ヶ月程度
空気圧入工法 通気性増加 2~3Hr/10a
土質にもよるが
5〜6ヶ月
■空気圧入機の仕様
注入空気量 掘削機械、スコップ等を使用しないので、根系を損傷しません。
空気圧力 9.5kg/平方cm
吐き出し口深さ ≦60cm
吹気範囲 直径130〜320cm
充填時間 30sec
自動打ち込み方式 カム式
自動引き抜き方式 ベルト巻き込み式
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